うつになった時にした方が良い5つのこと
うつになってしまった家族や友人がいたら色々と相談できますが、そうでない場合自分で治療など諸々対応しなくてはいけません。以下、自分がうつになった時の対処として有益だった行動を代表して5つ紹介していきます。
① 保健センターに相談する
② うつ関連の本を読む
③ 自立支援医療を申し込む
④ 障碍者手帳を取得する
⑤ 傷病手当金 or 障碍年金を申し込む
① 保健センターに相談する
どの市町村にも精神疾患を抱えてしまった方への対応を行っている保健センターがあります。ここでは近隣の精神科を紹介してくれたり、③以降のサポートの紹介や申請方法などを教えてくれます。またそれ以外の悩みでも親身に相談にのってくれるのもありがたいです。うつなりたての時は基礎知識もないですし、自分で調べるのもおっくうになっていると思うので餅は餅屋に聞くのが一番です。うつかもと思ったらまずは電話してみましょう。
② うつ関連の本を読む
うつを治すには病院での治療も大切ですが自分で知識を得て、うつと付き合っていく訓練をしなくてはいけません。まず敵を知るためにうつの基礎知識が書いてある本を一読してください。
知識があるかないかで治癒率、再発率が全然違ってきます。
自分のおすすめは薄い本です。うつのときに長文の分厚い本はまず読めません。図解やイラストが入っている読みやすい本を選ぶのがベストです。自分が読みやすかったのは下記の本になります。病院においてあるパンフレットでも良いのでまずは敵を知りましょう。
新版 入門 うつ病のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) [ 野村 総一郎 ] 価格:1,430円 |
新版 双極性障害のことがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) [ 野村 総一郎 ] 価格:1,540円 |
③ 自立支援医療を申し込む
うつになってしまうと生活でまず困るのがお金です。働きたくても働けない状態なのに医療費はかさんでいく辛い状況です。ですが国も冷たくなく自立支援医療という精神疾患の方向けの医療費支援サービスを受けられます。これは通常医療費3割負担のところを1割にしてくれるというかなりお得なサービスです。だいたい1回の受診で800~1300円くらいかかると思うのですがそれが500円程度になるので申請しない理由がないです。もちろん自立支援を使っているということは他の人には知る由はないのでうつバレが気になる方も安心して利用できます。申請は保健センター窓口へ申請することになるので、申請方法が分からなかったら①の保健センターに相談してみてください。
④ 障碍者手帳を取得する
障碍者と言われると、抵抗があるかもしれませんが、重いうつや双極性障害は立派な精神障碍です。各市町村と等級にもよりますが手帳を持っているだけで確定申告時に27万円控除され、バスなどの公共機関や映画館、美術館での割引などを受けることが出来ます。携帯電話の料金も安くなるサービスもあります。必須ではありませんが頭に入れておくと困った時に使えます。
⑤ 傷病手当金 or 障碍者年金を申し込む
うつで休職を余儀なくされた場合、月々の収入がなくなってしまうのでかなり生活が厳しくなってしまいます。そんなときは契約社員以上であれば社会保険に加入してますので傷病手当金が給付されます。
申請方法に関しては、自分の会社の人事か社会保険労務士に相談してみてください。またこちらにも説明があります。
傷病手当金について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会
社会保険に加入していない!という方は国民年金をしっかり払っていたら、障碍者年金を給付されますのでしっかり貰いましょう。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html
以上が自分の考えるうつのときにした方が良い行動になります。他にも経過と共に色々とした方が良い行動などありますが、まずはこの5つを何とか行ってみてください。
コメント欄で質問も受け付けますので、どうか希望を捨てずうつを乗り越えましょう。
うつかな?と思ったら
自分の場合うつになり始めのときは、手足が鉛のように重たくなり何もやる気が起きず、朝も起きられなくなったので分かりやすくうつだと気付きました。
これはかなり重いうつですが、それ以外にも日常生活が楽しくなくなったり、趣味が楽しめのない状態が1~2週間続いていたらうつの可能性が高いです。
ネット上に沢山チェックシートがあるので試してみるのも良いですが、いち早く心療内科や精神科に行った方が良いと自分は思います。
それは何故かというと
① 軽症の時の方が治りが早い
② 抗うつ薬は効くのに時間がかかる
からです。
①はどんな病気でもそうですが、特にうつは初期段階で治療するかしないかで、うつ期間の長さが変わってきてしまうからです。
自分の場合、一番重い急性期といわれる期間が半年もあったのですが本当に辛く、こんなに辛いなら消えてしまいたいとも思ってしまいました。私は行動的で楽観的な性格だったので、まさか自分がうつになるとは思わず病院に行くのが遅れてしまいました。自分を過信し過ぎず早く対処することをお勧めします。
②ですが、うつや双極性障害の時に使われる抗うつ薬や抗精神病薬
は効きだすのが2週間~1ヵ月程になります。もっと早く効いてくれよ~とうつ当初は思っていましたが、冷静に考えるとそんなにすぐ気分が変わる薬は怖いのでそのくらいが丁度良いのかもしれませんね。
繰り返しになりますが、少しでもうつかなと思ったら本当に本当に早く対処することをお勧めします。まだ頑張れると思って放置してしまって休職することになってしまったら元も子もありません。
うつ病の原因
うつ病というと、「心の病」というイメージで認知されていることが多いのではないでしょうか。
確かにうつは精神疾患ではありますが、自分は心という抽象的なものではなく正確には「脳の病」が正しいと考えております。
ただまだ正確にはうつになってしまう原因が解明しきれていないのですが、治す為には仮説を立てそれに沿って治すのが大事だと思うので自分が調べた&体感した見解をまとめてみました。
■ モノアミン仮説
モノアミンとはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の総称になります。
現在の治療法の主流は、うつ状態に陥った場合この中でも「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが不足していると考え、SSRIなどの抗うつ剤によりセロトニンを増やしうつを改善させるというものになります。
日本の精神疾患治療の大部分がこの仮説に基づいて行われていますが自分は抗うつ剤が効き難く、双極性障害ということもあり、この説だけが原因ではないと思っています。
■ 神経細胞傷害仮説 (コルチゾール仮説)
MRIなどにより詳しく脳内の変化を調べられるようになった結果、ストレスにより脳の海馬が委縮しているという研究結果が発表されました。海馬は記憶や空間学習能力(物体や図形を認識する力)を司る脳の大脳辺縁系の一部です。ストレスを受けた時に放出されるコルチゾールという物質が海馬の萎縮を促してしまうと考えられています。
また双極性障害の場合は脳の前頭葉や扁桃体が通常に比べて萎縮しているという研究結果もあるため、総じてストレスによって脳が委縮してしまっているのがうつ病の大きな原因ではないかと考えられます。
この脳の萎縮に抗うつ剤や気分安定薬が有効であるとされる論文もあるので、やはり単にセロトニンだけが関係しているわけではなさそうです。
■ ミクログリア仮説
ストレスによって脳の主要な免疫細胞であるミクログリア細胞から炎症性サイトカインが分泌され、脳内で炎症が起こって、うつ病を発症するという説です。
なので、自分の担当医は中々治らない自分に抗炎症剤を処方してくださったこともあるので、徐々にこの説もポピュラーな仮説になっていくのでしょう。
参考文献
http://jams.med.or.jp/symposium/full/129006.pdf
うつ病の原因研究最前線 - めぐろ駅東口メンタルクリニック|ストレス、うつ病、心療内科|めぐろ駅東口メンタルクリニック
【うつ病の原因】海馬における神経新生の抑制・萎縮/脳神経接続と構造の改変とは|心療内科|ひだまりこころクリニック栄院
うつ病における脳内炎症の役割の一端を解明 | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
双極性障害(躁うつ病)とうつ病の前頭葉体積の違いが明らかにーMRIにより診断の判別が可能となることに期待ー | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
統合失調症や双極性障害の男性患者では扁桃体形成に変化 | EurekAlert! Science News
コルチゾール | 健康用語の基礎知識 | ヤクルト中央研究所
プレジデント誌の最新号に正にその話題が
— 諸隈元シュタイン (@moroQma) 2021年7月14日
うつ病の主な原因は「幸せホルモンのセロトニン欠乏」か「ストレスによるコルチゾール増加」と考えられてきましたが、最近の注目は「脳の免疫細胞ミクログリアの活性化による脳の炎症&不眠」説
その「炎症」を抑制するのに最も効果的なのが睡眠なんだそうです pic.twitter.com/h8xN5GW36S
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自己紹介
はじめまして!私はフカレモンと申します。
3年ほど前から双極性障害となり現在求職をして治療を続けている者です。
当初はまさか自分が精神病になるとは思っておらず不安ばかりが続く日々でした。
うつ状態だと治療法等や知識を調べるのも一苦労でただ時間が過ぎていくだけでした。
何とか様々な方法を試し、まだ寛解とまではいかないですがだいぶ治ってきました。
ここまで来るまでに自分が実践した治療や様々な知識をシェアして
同じように困っている方との助けになればと思いブログを始めてみました。
うつのポータルサイトを目指していきますので、どうぞよろしくお願い致します!
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