うつhack

うつ病や双極性障害をハックするためのノウハウや記事をまとめたブログ

うつ病の原因

 うつ病というと、「心の病」というイメージで認知されていることが多いのではないでしょうか。

確かにうつは精神疾患ではありますが、自分は心という抽象的なものではなく正確には「脳の病」が正しいと考えております。

ただまだ正確にはうつになってしまう原因が解明しきれていないのですが、治す為には仮説を立てそれに沿って治すのが大事だと思うので自分が調べた&体感した見解をまとめてみました。

 

■ モノアミン仮説

 モノアミンとはドーパミンノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニンヒスタミンなどの神経伝達物質の総称になります。

 現在の治療法の主流は、うつ状態に陥った場合この中でも「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが不足していると考え、SSRIなどの抗うつ剤によりセロトニンを増やしうつを改善させるというものになります。

 日本の精神疾患治療の大部分がこの仮説に基づいて行われていますが自分は抗うつ剤が効き難く、双極性障害ということもあり、この説だけが原因ではないと思っています。

 

神経細胞傷害仮説 (コルチゾール仮説)

 MRIなどにより詳しく脳内の変化を調べられるようになった結果、ストレスにより脳の海馬が委縮しているという研究結果が発表されました。海馬は記憶や空間学習能力(物体や図形を認識する力)を司る脳の大脳辺縁系の一部です。ストレスを受けた時に放出されるコルチゾールという物質が海馬の萎縮を促してしまうと考えられています。

 また双極性障害の場合は脳の前頭葉扁桃体が通常に比べて萎縮しているという研究結果もあるため、総じてストレスによって脳が委縮してしまっているのがうつ病の大きな原因ではないかと考えられます。

 この脳の萎縮に抗うつ剤気分安定薬が有効であるとされる論文もあるので、やはり単にセロトニンだけが関係しているわけではなさそうです。

 

ミクログリア仮説

 ストレスによって脳の主要な免疫細胞であるミクログリア細胞から炎症性サイトカインが分泌され、脳内で炎症が起こって、うつ病を発症するという説です。

 なので、自分の担当医は中々治らない自分に抗炎症剤を処方してくださったこともあるので、徐々にこの説もポピュラーな仮説になっていくのでしょう。

 

参考文献

http://jams.med.or.jp/symposium/full/129006.pdf

うつ病の原因研究最前線 - めぐろ駅東口メンタルクリニック|ストレス、うつ病、心療内科|めぐろ駅東口メンタルクリニック

【うつ病の原因】海馬における神経新生の抑制・萎縮/脳神経接続と構造の改変とは|心療内科|ひだまりこころクリニック栄院

うつ病における脳内炎症の役割の一端を解明 | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

双極性障害(躁うつ病)とうつ病の前頭葉体積の違いが明らかにーMRIにより診断の判別が可能となることに期待ー | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

統合失調症や双極性障害の男性患者では扁桃体形成に変化 | EurekAlert! Science News

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